AML(マネーロンダリング対策)
資金洗浄を防止するための手続きや規制。暗号資産/法定通貨の双方に適用される。
例: 多くの取引所はAML遵守のためKYCを求める。
AMM(自動マーケットメイカー)
オーダーブックを使わず、流動性プールで自動的に売買を成立させるプロトコル。
例: Uniswapは代表的なAMMだ。
DAO(分散型自律組織)
スマートコントラクトで運営され、トークン保有者がガバナンスを行う組織。
例: MakerDAOはステーブルコインDAIをガバナンスする。
DApp(分散型アプリケーション)
分散型ネットワーク上で動作するアプリ。多くはスマートコントラクトを用いる。
例: Uniswapは人気のDApp。
DeFi(分散型金融)
仲介業者を排してブロックチェーン上で提供される金融サービス群。
例: 銀行なしで貸付・借入・取引ができる。
DLT(分散型台帳技術)
複数地点で同時に取引を記録する仕組み。ブロックチェーンはDLTの一種。
例: Hashgraphはブロックチェーン以外のDLT形式。
DYOR(自分で調べよう)
投資前に自ら調査・分析するべきという慣用句。
例: 新規プロジェクトに入る前は必ずDYOR。
EMA(指数平滑移動平均)
直近価格に重みを置く移動平均。SMAより反応が速い。
例: EMA9とEMA21のゴールデンクロスをシグナルに使う。
ERC-20
Ethereum上で発行されるトークンの技術標準。
例: USDTやUNIはERC-20トークンだ。
ERC-721
Ethereumの非代替性トークン(NFT)規格。
例: CryptoPunksはERC-721を用いる。
FOMO(取り残される恐怖)
上昇に乗り遅れる不安から衝動的な売買をしてしまう心理。
例: 「価格がパンプしているから買う」は典型的なFOMOだ。
FUD(不安・不確実性・疑念)
ネガティブ情報を流して売りを誘発したり、プロジェクトの信用を落とす手口。
例: 規制に関するFUDで市場が下落した。
GameFi(ゲームファイ)
ゲームと暗号資産の金融を組み合わせた分野。トークンやNFTを活用する。
例: Play-to-Earn型のゲームはプレイヤーにトークンで報酬を与える。
HODL(ホドル)
価格変動にかかわらず長期保有する戦略。
例: 「2017年からBTCをHODLしている」。
ICO(イニシャル・コイン・オファリング)
本格稼働前に投資家へトークンを販売して資金を調達する手段。
例: そのプロジェクトは2017年にICOで資金を集めた。
IDO(イニシャルDEXオファリング)
分散型取引所(DEX)上で直接行うトークン販売/上場。
例: 流動性プールを用いたIDOでトークンがリストされた。
IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)
取引所が仲介・審査して実施するトークン販売。
例: 大手取引所でIEOが行われた。
IPFS(InterPlanetary File System)
コンテンツアドレス方式の分散型ファイル保存/配布プロトコル。
例: 多くのNFTはメタデータ参照にIPFSを用いる。
JOMO(逃した喜び)
FOMOの逆で、敢えて参加しない満足感。
例: JOMOを実践すると衝動買いを避けやすい。
KYC(本人確認)
規制遵守のための身元確認手続き。
例: 出金上限引き上げのために取引所でKYCが必要だった。
KYT(取引監視)
トランザクションを監視してリスクや不正を検知すること。
例: KYTツールは制裁対象アドレスとの取引をフラグする。
MEV(最大抽出可能価値)
バリデータ/マイナーが取引の順序付け・選別で抽出できる追加価値。
例: MEVボットはDEXでサンドイッチ取引を行う。
NFT(非代替性トークン)
唯一性を持ち、デジタル/実物資産の所有権やアクセス権を表現するトークン。
例: デジタルアートはNFTとして発行できる。
OCO注文
二つの注文を連動させ、一方が約定すると他方を自動取消する仕組み。
例: テイクプロフィットとストップロスをOCOで同時に設定した。
OTC(店頭取引)
公開オーダーブック外で実施する相対取引。主に大口間で行われる。
例: ファンドは価格影響を避けるためBTCをOTCで購入した。
P2P(ピア・ツー・ピア)
中央の仲介を使わず、ユーザー同士で直接取引すること。
例: P2Pマーケットでステーブルコインを販売した。
Rekt(レクト)
大きな損失を被った状態を指すクリプトスラング。
例: 天井で買って暴落でレクトになった。
ROI(投資利益率)
投下資本に対する利益/損失の比率。
例: ROIが25%なら100の投資で25の利益。
RSI(相対力指数)
価格の変動速度と変化率を0〜100で示すテクニカル指標。
例: RSIが70超えは買われ過ぎのシグナルになり得る。
TPS(1秒あたりトランザクション数)
ネットワークの最大処理能力の目安。
例: 一部のL2は毎秒数百件のTPSに達する。
TVL(ロック総額)
プロトコルに預け入れられた資産の総価値。
例: そのDEXのTVLは50億USDを突破した。
UTXO(未使用トランザクション出力)
Bitcoinなどで採用される会計モデル。未使用出力を基に残高を管理する。
例: ウォレットは複数のUTXOを同時に扱える。
Web3
データ所有とトークン経済を備えた分散型ウェブの概念。
例: Web3のdAppはウォレットでログインできる。
XBT
Bitcoinを表す代替コード(BTCと同義)。
例: 市場によってはBTC/USDではなくXBT/USDを表示する。
xPub / xPriv
階層的決定性(HD)ウォレットの拡張公開鍵/拡張秘密鍵。
例: xPubでxPrivを晒さず多数のアドレスを生成した。
XRP
XRP Ledgerの暗号資産で、高速決済に特化。
例: XRPの送金は数秒で確定した。
YTD(年初来)
年初(1月1日)から現在までの累積パフォーマンス。
例: ポートフォリオのYTDは+18%だった。
Zcash
ゼロ知識証明で秘匿取引を可能にするプライバシー重視の暗号資産。
例: Zcashはオプションでシールドトランザクションを提供する。
zk-SNARK
迅速でコンパクトな検証が可能なZKPの一種(信頼できる初期設定が前提)。
例: 一部プロトコルはプライバシー向上にzk-SNARKを使う。
zk-STARK
信頼設定を不要とするスケーラブルで透明性の高いZKP。
例: zk-STARKは大規模検証性の向上に寄与する。
ZKロールアップ
取引をバッチ化し、有効性証明をL1へ投稿するL2ソリューション。
例: ZKロールアップは手数料を下げTPSを高める。
Zスコア(Z-score)
平均からの標準偏差の数で値を表す統計指標。
例: Zスコア+2は最近の平均より高い水準を示す。
ガス(ネットワーク手数料)
トランザクションやコントラクト実行に必要な計算量とそのコストの単位。
例: Ethereumでは各操作がガスを消費し、ETHで支払う。
ガバナンス
コミュニティがプロトコルの方向性を決める仕組み。トークン投票など。
例: UNI保有者はUniswapの変更に投票できる。
グウェイ(Gwei)
ETHの最小単位の一つでガス価格の表現に使う。1 gwei = 10^-9 ETH。
例: ある送金のガス価格は30 gweiだった。
ゼロ知識証明(ZKP)
根拠となる情報を開示せずに、主張の正しさだけを証明する暗号技術。
例: ZKPで個人情報を明かさず適格性を証明できる。
ダスティング攻撃
ごく少額のコインを多数のアドレスに送り、ユーザー特定を試みる手口。
例: プライバシー系通貨で見られることがある。
ダンプ(投げ売り)
急速な売りで価格が大きく下落すること。
例: 悪材料の後にダンプが発生した。
バリデータ
PoSでブロックを提案/検証し、報酬を得る参加者。
例: 信頼できるバリデータにトークンをデリゲートした。
ビットコイン
2009年にSatoshi Nakamotoが考案した初の分散型暗号資産。
例: ビットコインはしばしば「デジタルゴールド」と呼ばれる。
ビットコインの半減期
約4年ごとにブロック報酬が半減するイベント。
例: 2024年の半減期で報酬は3.125 BTCになった。
ブリッジ(クロスチェーン)
異なるブロックチェーン間で資産/データを移動させるインフラ。
例: USDCをEthereumからArbitrumへブリッジした。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)
トークンをステークしたバリデータがブロックを提案/検証する合意形成。
例: Ethereumは2022年にPoSへ移行した。
プルーフ・オブ・ワーク(PoW)
計算課題の解決に基づく合意形成。
例: BitcoinはPoWでネットワークを保護する。
プレイ・トゥ・アーン(Play-to-Earn)
プレイに応じてトークンやNFTで報酬が得られるゲームモデル。
例: デイリークエストでゲーム内トークンを獲得した。
ブロックエクスプローラー
ブロックチェーン上の取引・ブロック・アドレスを閲覧できるツール。
例: Blockchain.comやEtherscanが有名だ。
ブロックタイム
新しいブロックが生成/確定するまでの平均時間。
例: Bitcoinの平均ブロックタイムは約10分。
ブロックチェーン
取引を安全かつ改ざん困難に記録する分散型デジタル台帳。
例: 多くの暗号資産はブロックチェーン上で動作する。
ブロック報酬
新しいブロックを生成したマイナー/バリデータが得るコイン。
例: 現在のBitcoinのブロック報酬は3.125 BTC(2024年以降)だ。
プロトコルアップグレード
新機能追加やバグ修正のための計画的なソフト更新。
例: アップグレードで新しいopcodeが有効化された。
ペーパーウォレット
シードや鍵を紙に印字して保管するコールドストレージ。
例: ペーパーウォレットは金庫で保管している。
ベスティング
チーム/投資家向けトークンを段階的に解放するスケジュール。
例: チームのベスティングは24か月の線形。
ペッグ(連動)
ある資産が別の資産と一定比率(例: 1:1)を維持する仕組み。
例: ステーブルコインがペッグを外れ0.97 USDになった。
ボラティリティ
価格変動の度合い。
例: マクロニュース後にボラティリティが上昇した。
暗号技術(暗号学)
情報を秘匿・検証するための技術。ブロックチェーンの安全性の基盤。
例: 公開鍵暗号は署名やアドレス生成に使われる。
暗号資産(仮想通貨)
暗号技術を用い、ブロックチェーン上で動作するデジタル通貨。
例: BitcoinとEthereumは時価総額で最大級だ。
建玉(オープン・インタレスト)
未決済のデリバティブ契約の総数。
例: 建玉の増加は新規資金の流入を示唆する場合がある。
最大供給量(Max Supply)
将来的に存在しうるトークンの総上限数。
例: BTCの最大供給量は2,100万枚だ。
史上最安値(ATL)
資産が取引履歴上で記録した最も低い価格。
例: 多くの新規コインは初期にATLを付けることがある。
史上最高値(ATH)
資産が取引履歴上で到達した最も高い価格。
例: 2021年にBitcoinは約69,000 USDのATHを記録した。
資金調達率(ファンディングレート)
無期限先物で現物価格との乖離を抑えるためにロング/ショート間で支払われる定期金。
例: レートがプラスだとロングがショートに支払う。
弱気相場(ベアマーケット)
価格下落と悲観が続く相場局面。
例: 2018年のクリプトの弱気相場は1年以上続いた。
取引ペア(通貨ペア)
互いに対して価格が表示される二つの資産。
例: BTC/USDTのペアで取引した。
取引所(エクスチェンジ)
暗号資産の売買を行う場。中央集権型と分散型がある。
例: BinanceやCoinbaseは中央集権、Uniswapは分散型だ。
出来高(ボリューム)
一定期間に取引された数量。
例: BTCの24時間出来高は200億USDを超えた。
準備金の証明(Proof of Reserves)
保有資産をオンチェーンで証明する手続き。
例: 取引所はマークルツリーを用いた準備金の証明を公開した。
証拠金(マージン)
借入資金(レバレッジ)を用いてエクスポージャを拡大すること。
例: 証拠金不足は清算(ロスカット)を招く。
成行注文(マーケットオーダー)
最良気配で即時に約定させる注文。
例: すぐに入りたかったので成行で購入した。
総供給量
存在するトークンの総数(ロックや未配布分を含む)。
例: 総供給量は流通供給量と異なることがある。
損益(P&L)
ポジションの利益または損失(確定/未確定)を示す指標。
例: 未確定P&Lが+12%なら今閉じれば12%の利益になる。
代替性トークン(ファンジブル)
同種の別のトークンと交換可能で、各単位が同じ価値を持つトークン。
例: 1 BTCは常に1 BTCと等価だ。
担保利用率(LTV)
資産価値のうち担保として借入に使える割合。
例: そのプロトコルはLTV75%まで許可する。
買い気配(ビッド)
買い手が支払ってもよい最高価格。
例: ETH/USDTのビッドが3,000 USDだった。
売り気配(アスク)
売り手が受け入れる最低価格。
例: BTC/USDTのアスクが68,900 USDだった。
複利
得た利益を再投資して成長を加速させる手法。
例: ステーブルコインの利息を1年間複利運用した。
法定通貨(フィアット)
政府が発行し、資産に裏付けられていない通貨(USD、EURなど)。
例: 暗号資産はUSDやEURといった法定通貨に対して売買される。
流通供給量
市場で流通しているトークンの数量。
例: 時価総額=価格×流通供給量。
流動性
価格への影響を最小に資産を売買できる容易さ。
例: 高流動なペアはスプレッドが狭い。
流動性プール
DEXで自動交換を可能にするために資金を共同で預けたプール。
例: LPはプールの手数料を受け取る。
流動性マイニング
プールに資金を提供し、手数料やトークンでインセンティブを得る仕組み。
例: LPトークンと追加の報酬を受け取った。